米国のウェストハートフォードに工房を開く"Dale Fairbanks(デイル・フェアバンクス)"氏が製作する"Fairbanks Guitars"。工房を営み始めたのは2011年からですが、長くギターに精通しているルシアーです。Gibson"Jumbo"の1934年製を再現したショップオーダー品で、レッドスプルーストップ、サイド&バックはホンジュラスマホガニーです。いずれも密な木目の上質な素材が使われています。ワンピースホンジュラスマホガニーネック、マダガスカルローズウッド指板&レクタングルブリッジ、ウェバリーペグ(アイボロイドノブ)、ファイアストライプセルロイドピックガード、パール指板ドット、3プライロゼッタ&バインディング、トップ構造はトーンバー三本のノンスキャロップド・エックスブレイシングです。プリウォービンテージに触れた時のような楽器の軽量さに、何か予感させるものをこのギターには覚えます。ネックの形も三十年代のギブソンにそっくりです(ちなみにオリジナルJumboはギブソンラウンドショルダーの原点、つまりJ-45やサザンジャンボ、アドバンスドジャンボなど、ギブソンフラットトップの中心モデルの元祖です。もともとは1932年に導入されたマーチンDシリーズに対抗するべく生まれた機種で、1934-1936年の生産と短命です。数が少なくギブソンギターの中でももっとも貴重であり、歴史的価値の高いギターといえます。またラウンドショルダーのラインナップ中、サイド&バックがサンバーストに仕上げられている唯一のモデルとなります)。古き良きとモダンが融合した輪郭のある、印象に残る音像で、新品でもこんなにアナログな音が出るものなのかとやや興奮気味です。抜群のレスポンス、まとまりの良い和音、瞬発力の高いエネルギッシュなトーンと、まさにニュービンテージサウンドと呼ぶにふさわしい音がします。フェアバンクス氏は整合感のある作り込みと、確かな音色の楽器を製作できるギブソン系ルシアーの数少ない一人です。ギブソンカスタムショップ出身のJohn WalkerやKevin Koppも有名ですが、彼の作るギターの凄みは何と言っても新品にしてオールドを感じさせる音色と、ビンテージフリークをも唸らせるオリジナルに対しての忠実度の高さです。本格的なギブソン系ギターを製作できる数少ないルシアーで、米国で人気急上昇中。もちろん日本への入荷は僅少です。

Condition:NEW

Top:Solid Red Spruce

Side:Solid Honduras Mahogany

Back:Solid Honduras Mahogany

Neck:Honduras Mahogany 1Pc.

Fingerboard:Madagascar Rosewood

Bridge:Madagascar Rosewood

Machine Head:Waverly/Nickel

Fingerboard Inlay:Dots(Pearl)

Rosette:3-Ply(Ivoroid)

Binding:3-Ply(Ivoroid)

Pick Guard:Tortoise Color

Pick up:none

Nut width:42.9mm

Scale:628.65mm

Case:Original Hard Case