Duo-Sonic・ Red / 1966

1956年登場のスチューデントモデルDuo Sonic。2か月先に発売されたMusicMasterにリアピックアップを追加した本モデルは、当初、両ピックアップのブレンドにシリーズ(直列)接続を採用。モデル名の由来ともなったこの仕様はGibson社のハムバッカーに先行していたという点も興味深く、かつレオフェンダーの先見の明を改めて感じさせるポイントでもありました。その後1964年にMustangが登場。これに併せる形でMusicMaster、Duo-Sonicも同デザインに変更。ローズウッド指板、くびれ位置が左右非対称となったボディデザイン、スライド式PUスイッチ、ピックガードと分離されメタルプレートに配線されたコントロールサーキット。加えてボディデザインを共有したこれらMusicMaster、Duo-Sonic、Mustangの3モデルには、22.5インチと24インチの2パターンのスケールが用意されました。通常そのままネックのスケールを変えてしまうと、大きくブリッジ位置を変更する必要がありますが、この3モデルではフレット数をそれぞれ、22.5インチモデルに21フレット、24インチモデルに22フレット、とすることでそのまま同じボディが流用できる設計となっていました。ピックアップの配線はスライド式スイッチになったことによりパラレルブレンドとなりましたが、魅力的なフェイズアウトサウンドというバリエーションが追加されました。本器は1966年製レッドフィニッシュの24インチ22フレット。こちらポット2点が交換済み（デイトから80年代に交換がされたものと思われます）、配線材に手が加わった様子がございますが66年デイトのグレイボビンPU、"セラミックディスク"コンデンサを保持。フレットは7-8割程といくらか低くはなっているもののネックコンディションも良好で音つまりなどもなく気持ちよくプレイいただけます。ロッドを含め各所しっかり調整の効く良いコンディション。全体的に横方向にしっかりと入ったウェザーチェックはまさしくヴィンテージの雰囲気を楽しませてくれる抜群の風合い。ネックの握りも程よく気持ちいいグリップ感。24インチスペックに加え、ハードテイルブリッジによるコシのある弾き応え。ピックアップからの出力もLate60sらしいガチっとした硬派で無骨なパワフルさがあり、歯切れよくダイレクトなレスポンスが抜群。アームを必要としないギタリストであれば、Mustangよりむしろこちらを選んでいただくのも大変お勧めです。ぜひお見逃しなく。シルバートーレックスのオリジナルハードケースが付属。 Condition:EX++ Body:Alder Neck:Maple Fingerboard:Rosewood Bridge:Original Hard Tail Style / Chrome Machine Heads:Kluson Double Line Fingerboard Inlay:Pearloid Dots Pick up:Mid 60s Gray Bobbin Duo-Sonic Pickups Nut width:42㎜ Scale:609.6mm Control:1volume,1tone, 2on/off-switches Weight:3.07kg Case/ACC:Original Hard Case