ドイツのギターデザイナー 、ディエター・ゴルスドルフにより1986年に立ち上げられたメーカー、"デューセンバーグ"。機能性とアールデコ調の装飾美とを兼ね備えたデザインは、クラシカルながらも先進性に富み、他のブランドとは一線を画す存在感を示すブランドです。搭載される各種パーツ、ハードウェア類の多くは汎用的なパーツを利用するのではなく、独自設計による自社製を採用。製造業大国ドイツらしい堅牢さを感じられる品質もまた大きな魅力です。本器はブランドのフラッグシップモデルである"Starplayer"を、より幅広いユーザー層に向けソリッドモデル化。一件トラディショナルなセットネックモデルらしいシングルカットデザインですが、647.7㎜ロングスケールのボルトオンメイプルネック、アルダーソリッドボディといったマテリアル構成。程よくパワフルな出力で子気味の良いハムバッカーの出力と相まって、クリアなハリと透明感あるアタックを持ちつつメロウに響く豊かなサスティーンが魅力。1ボリューム、1トーン、３Wayセレクターとシンプルな装備ですが、"Multi-Tone"コントロールと名付けられたこのトーンが面白く、セレクターのオートタップと絡め幅広いバリエーションを備えております。3wayポジションの構成はネック側から【フロントハムバッカー/フロント＋リアコイルタップ/リアハムバッカー】。加えて"Multi-Tone Control"はセンタークリック付きポットを使用しており、片側は通常のマスタートーンとして働き、片側ではセレクター各ポジションによって、ハムバッカーの片側コイルの出力を落としたシングルトーン、ブレンダーとして働きます。甘いハムバッカーフロントトーンから、分厚くも明瞭なディストーション、枯れ感の心地おいシングルトーンと、まさにバーサタイルなサウンドメイクへの対応力を持ったポテンシャル。パッと手に取りやすい取り回しも相まって、無骨にこの一本だけで持ち出すカッコよさにも想像が及びます。こちら2013年製ということもあり、ニッケルハードウェアのクスミ、塗装がほんのりシャンパンカラーに色づいた様子も伺えますが、顕著に外観を損ねるダメージはございません。ロッドの調整を含め良好なネックコンディション、フレットの大きなヘリも見受けられず、存分にお楽しみいただけるグッドコンディションです。現在は廃盤となり手に入らなくなってしまった魅力的なモデル。ぜひお見逃しなく。オリジナルのハードケースが付属。

Condition:EX++
Body:Alder
Neck:2pcs Maple
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Duesenberg Steel Saddle Bridge & Aluminum Tailpiece
Machine Heads:Duesenberg Z-Tuners, "Tulip" buttons
Fingerboard Inlay:Dot
Pick up:Duesenberg Grand Vintage Humbucker/Crunchbucker
Nut width:42.5mm
Scale:647.7mm
Control:1Vol, 1Tone, 3Way
Weight:3.90kg
Case/ACC:Original Hard Case