1990年登場のLes Paul Classicはカスタムショップ、ヒストリックコレクションの前身にあたる"Les Paul Reissue"に準ずる形で登場。クルーソンスタイルペグ、1960モチーフのスリムテーパーネックシェイプ、ビンテージスタイルのABR-1チューンOマチックブリッジ、ニッケルハードウェア、アンカバードの496R/500Tセラミックマグネットハムバッカー搭載。当時、並行して販売されていたLes Paul Standardがクロームメッキのハードウェア、ナッシュビルチューン、明るい赤と黄色のチェリーサンバーストをまとった70's以降の系譜、ナッシュビル製レスポールを意識した仕様であったものに対し、本器Les Paul Classicではニッケルパーツの採用など50'sヴィンテージフィールなスペックへのニーズに向けての展開がなされました。加えておそらくは同価格帯での差別化としてスリムテーパーネック、ハイパワーなピックアップ搭載。ピックガードに"1960"のエンボスが入れられリイシューモデル的主張をしつつ、プレイヤビリティとサウンドにおいてはむしろモダンな要素を持ち、"HR/HM向けなLes Paul"という評価がされた2面性もまた、本器の魅力的なキャラクターと言えます。その後、AAフレイムメイプルを採用した"プラス"とAAA採用の"プレミアム・プラス"とグレードオプションが用意されたクラシック。こちらは近年ではなかなか見られないAAAフレイムメイプルトップの"プレミアム・プラス"2001年製。当グレードでは派手に映えるトップの杢目を活かし、新品販売時にピックガード非装着がデフォルトでした。こちら全体的に細かな傷、ラッカー塗装のひけや僅かな跡等はあるものの、顕著に外観を損なうダメージはなく、経年を鑑みると比較的綺麗な外観。ネックのコンディションも良く、現状ローアクションのセッティングでも抜群のプレイヤビリティです。オリジナルピックガードは欠品しているものの、整った杢が大きく揺らくこのトップであればノンピックガードのままが良いかもしれません。重量も軽くバランスの良い一本。ぜひお見逃しなく。オリジナルのハードケースが付属。

Condition:EX++
Top:AAA Flame Maple
Back:1pc Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Bridge:ABR-1 Tune-O-Matic
Machine Heads:Gibson Deluxe
Fingerboard Inlay:Dish
Pick up:496R/500T
Nut width:42mm
Scale:628.65mm
Control:2Vol, 2Tone, 3Way
Weight:3.95kg
Case/ACC:Original Hard Case