1965年に登場したElectric XIIはレオフェンダーによるデザインが随所に感じられるレアモデル。フォークロック市場開拓の意もあり専用設計にて量産体制がとられた本モデル。あまりアイコニックなプレイヤーの印象がないモデルですが、ピートタウンゼントやクリスノヴォセリック、実はジョニーウィンターも(6弦ギターとして)使用していた時期があったりと、ロック史における意外な出番はフリークであれば押さえておきたいところ。GibsonのダブルネックEDS-1275のイメージが大きいジミーペイジも、"天国への階段”のレコーディングで仕様したのは、このElectric XIIでした。しかし(当然の如く)登場後僅かの69年にはレギュラーのラインナップから外され、これまた誰も知らない激レア迷モデル"Fender Custom"(通称Maverick）に流用されたとされます。通称"ホッケースティック"ヘッドにオフセットボディ、特別なモデルであることを示すべっ甲柄ピックガードのルックス。プレジションベースによく似たスプリットピックアップに、1Vol/1Tone/ロータリー式の4ウェイピックアップセレクターのシンプルな操作性。ピックアップセレクターでは【フロント / フロント+リア / リア / フェイズアウト】と必要十分な切り替え構成を装備。フェンダーらしい明るく歯切れの良いトーンに12弦特有のコーラス感が相まって清爽としたサウンドをアウトプットいたします。倍音煌びやかな演出力は唯一無味の魅力。特に通常12弦ギターでは蔑ろにされがちな各弦のイントネーションにおいて、全ての主弦、副弦で個々の調整ができる専用ブリッジは、さすがレオフェンダーの仕事が伺えるスペック。ハイフレットでの美しい揺らぎは本器の売り込みどころと言えるかもしれません。こちらボディバックや下部の傷や打痕など、経年相応のウェアはあるものの顕著に雰囲気を損なうダメージはございません。ネックコンディションもまっすぐ、プレイヤビリティも非常に安定した状態でお楽しみいただける良いコンディション。オリジナルのハードケースが付属。

Condition:EX+
Body:Alder
Neck:Maple
Fingerboard:Rosewood
Fingerboard Inlay:Dot
Bridge:Fully Adjustable 12-Saddle Hardtail
Machine Head:Original Fender "F"Style key
Pick up:Electric XII Split Pickup
Nut width:41.5mm
Scale:647.7mm
Control:1Vol,1Tone,PU Selector
Weight:3.83kg
Case:Original Hard Case