スラブボードで貼られたハカランダ指板ネックを持つ”Staratocaster"、1960年製Vintage品。アルダー2pcsボディ、黒々としたハカランダ・スラブボード指板、板目で取られたメイプルネック、スモールヘッドに冠するスパゲティロゴ。ミントグリーンピックガードに、60年代のオリジナルブラックボビンピックアップ、3wayセレクタースイッチ、スタックポール社製POT、ワックスディップペーパーコンデンサーなどのアッセンブリーも年代マッチングのオリジナル。シングルラインクルーソンデラックスペグ、ストリングガイド、サドル、トレモロアッセンブリーに至るまでオリジナルかつグッドコンディションの本器。リイシューモデルでも多く見られ数々のストラトモデルへ多大なる影響を与えたスラブボード指板の仕様は1959年5月に採用され、同年夏のNAMM SHOWに向けて準備されました。スラブボードネックのストラトは数々の名演とサウンドを世に残し、あまたの憧れを後世に残しています。しかし、意外にもその採用期間は短く、1962年の8月頃にはもう少し薄いハカランダを使用したラウンドボードへと変更されます。しかしながらスラブボードネックは後にビンテージリシューモデルに採用され、今では当たり前のように知られるようになりました。またモデル年式としても有名な1960年製のストラトキャスターですが、その他にも特徴的な外観や仕様を併せ持ち、それらにおいても個々に別々の採用期間を持つ仕様過渡期の中に誕生した短命な仕様を併せ持つストラトのひとつです。この時期の外観の特徴のひとつとして人気が高いミントグリーンのピックガードは1959年7月頃に採用され1963年途中にはネジ位置が変更され、この年代の特徴的なサウンドを彩るひとつのワックスディップペーパーコンデンサーは翌年1961年にはセラミックディスクコンデンサーへと変更されます。またこの時期の外観を特徴づける3トーンサンバーストカラーですが、61年頃までは赤味の褪色がしやすく、2トーンカラーになっているものも多く見られます。また、サンバーストカラーは塗装職人ごとによるクセで吹きムラが大きく、60年〜61年頃に見られる本器のようなトリム部の幅が広い”Wide Trim”サンバーストもこの時期ならではの特徴的な外観のひとつです。しっかりと赤味が褪色したサンバースト、ワイドトリムが最高にクールな1本。使用に伴う傷や塗装剥がれは嫌らしい感じのものはなく、びっしりと入ったウェザーチェックも合間って貫禄の雰囲気を漂わせます。ヘッド先端部に小さい欠けを埋めた痕が見られます。リフレット&ナット交換がされていますが指板厚はしっかりと残っており、部分的な指板材の減りも少なくネックコンディションも良好。フレットはだいたい75%〜85%ほどとしっかり残っており音詰まりもなく低いアクションでしっかりとプレイできます。ネックピックアップ部のピックガードに割れが見られますが、歪みもそこまで大きくありません。ピックガードスクリュー、1弦サドル、サドルハイトスクリューがリプレイスメントパーツに交換されていますが雰囲気を損なう感じは覚えません。またトレモロスプリングは3本がオリジナルで1本がリプレイスメントパーツが使用されています。柔らかくファットな倍音を含むサウンドから、スラブらしいアタックの効いたパンチのあるサウンドまで、想像を裏切らない幅広いスラブサウンドを魅せてくれる1本です。誰しもが憧れるハカランダスラブ、そして貫禄のワイドトリムサンバースト。。年々高騰が止まらない人気モデルのひとつ。このチャンスをお見逃しなく。。オリジナルブラウントーレックスケース、オリジナルトレモロアーム付属

Condition:EX+++
Body : Alder 2pcs
Neck : Maple / Flat Sawn
Fingerboard : Jacaranda /7.25R
Fingerboard Inlay : Clay Dots
Bridge : Vinatage Synchronized Tremolo / Chrome
Pickups : ’60s Black Bobbin Pickups
Machine Heads : Kluson Deluxe / Nickel
Nut width : 41.9mm
Scale : 647.7 mm
Control : 1volume,2tone,3way
Weight : 3.43kg
付属品 : Original Brown Tolex Hard Case,Tremolo Arm