Soundgarden、Audioslaveでの活躍で知られるChris Cornell。80年台HR/HMの枯凋から90年台はグランジ・ムーブメント勃興の一面を体現。2000年台以降もその知性とカリスマ性、非凡な作曲能力による豊かにストーリー性のあるリフと、4オクターブに及ぶ圧倒的な歌唱力によって現代の音楽シーン、広義に”ハードロック”の現在に大きく影響力を持つ革新者でありました。2017年訃報が報じられるとともに、偉大な才能が失われたこと、時代とジャンルをまたにかけてロックシーンのアイコンとなりえたフロントマンの不在に、世界は大きな喪失感を受けることとなりました。
　本器はChris CornellシグネチャーモデルのES-335。雰囲気抜群の”オリーブグリーン"カラーはサテンフィニッシュ仕上げで、搭載のLollartronピックアップにもエイジド加工が施されたものをチョイス。外連味あるカッコいいルックスながら媚びない印象の仕上がりが当人のセンスの良さを感じさせるモデル。2013年に本器、初回のシグネチャーモデルが限定生産され、その後2019年にもリプロダクションされた2弾目のシグネチャーが発売されました。当ファーストランではヘッドが本人仕様機と同じクラウンインレイをあしらったデザイン。ストップテール仕様のブラックも発表されましたが、やはり本命はこちらのスペックで間違いないでしょう。メンフィスらしいふくよかなエアー感を伴った新しい335トーンに、Lollartronによる滑らかな高域成分と奥行きのある低音のバランスが整ったメリハリのある出力、クリアながらしっかりと味わい深い抜群の組み合わせは、見た目のマッチング以上の完成度となっています。
　こちら残念ながら一度ネック折れ事故にあってしまった個体。一般的なGibsonによくみられるヘッドアングル部の折れですが、現在はリペア作業によって、強度的な心配はおろか、よく見ても修理箇所が判らないほどの仕上がりです。再接着修繕後、ネック中央部からオリーブカラーのタッチアップが吹かれ、ネックヒール、ボディとの接合部分からクリア層で仕上げられているものの、絶妙な色合わせと、サテンフィニッシュの細かなガン肌の質感、スプレー粒の大きさまで揃えた塗装技術で、所見ではほぼ違和感に気付けないほどの仕上がりです。
　海外での高騰が著しく、当時販売価格からは市場相場も大きく変わってしまった当モデル。ネック修正歴により比較的お求めやすい価格でのご案内が可能となった一本です。ぜひご検討くださいませ。オリジナルハードケース、認定書が付属。
（※こちらネックリペア歴ありにつき、通常の中古保証は付属いたしません。しっかりとしたリペア施されており、通常使用において演奏上の瑕疵が起こるとは考えづらいコンディションですが、塗装タッチアップ部など経年による外観の変化等が一切ない物と保証するものではございません。あらかじめご承知おきの上ご検討の程お願い申し上げます。）

Top:Maple
Side:Maple
Back:Maple
Neck:Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Tune O Matic / Bigsby B7
Machine Head:Grover
Fingerboard Inlay:Dot
Pick up:Aged Lollartron
Nut width:42.8mm
Scale:628.65mm
Weight:4.08kg
Case:Original Hard Case