1996年製Les Paulシェイプにホロウ構造を落とし込んだLes Paul Style "f"。2014年にGibson Memphisより”ES-Les Paul”として相似ルックスを持ったプロダクトが出ていましたが、ES-Les Paulが”ES”たるスペックとして<ラミネイトメイプルボディ＝トップのアーチはプレス＋マホガニーセンターブロック>の構造を持っていることに対し、こちら”Style-f”では、<カーブドメイプルトップ＝削り出しのアーチ＋チェンバード構造のマホガニーバック>という、よりLes Paul Standard寄り、CS-356等と同様の構造でございます。その他のウッドマテリアル、コントロール、デザインにおいても通常のレスポールを踏襲している為、演奏性、構えた際のポジショニングは全く変わらないものの、先ず何よりも第一に感じられるインプレッションは通常のソリッドレスポールに比べ非常に軽量であることでしょう。追日、あらゆるブランドにおいて軽量なギター設計の策としての”肉抜き”が選択されており、スペックとして公表されなかったことが世間で取り沙汰されるのは2000年代に入ってからのこと。本モデルでは、”Fホールをデザインすることで大胆なチェンバード構造の採用をスペック的バリューに落とし込む”ことに既に成功していたとも評価できます。とはいえ、本来製品開発において求められたであろうサウンドへの影響、エアー感を伴った甘いアタックや豊かな倍音を伴ったホロウサウンドはかなり特徴的で、ただ”軽いレスポール”ではない異色のキャラクターを確立していることは確かです。
こちらピックガード取り付け痕がございます。その他経年なりに細かな傷、ハードウェアのくすみなどあるものの、顕著なダメージはございません。フレットの余力も十分あり、ロッドの調整も問題のない良好なコンディション。オリジナルのハードケースが付属いたします。

Condition:EX+
Top:Maple
Back:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Fingerboard Inlay:Acrylic Trapezoid
Bridge:Nashville Style Tune-O-Matic
Machine Head:Kluson Style
Pick up:Burstbucker 1/2
Nut width:42.85mm
Scale:628.65 mm
Control:2vol,2Tone,PU selector
Weight:3.52kg
Case:Original Hard Case