ブソンアーチトップのシンボディ（薄胴）としては最も初期のモデルである"ES-225"。
初期のレスポールに近いスタイルのトラピーズテイルピースと、ブリッジ下部の補強ブロック（トップのみ接する特徴的な構造）。
おそらくはサスティーン向上を狙って取り付けられたこのウッドブロックは、後のES-335TDのセンターブロック構造の原型として知られます。16インチのラミネイトメイプルボディ／マホガニーネック／ハカランダ指板／トラピーズテイルピース／ラージマグネットのP-90／オリジナルバンブルビーとCRLポテンションメーターの50sサーキット。適度にソリッドな胴鳴りに、弾け出るような各弦の分離感が心地よい素早い挙動、50年代らしいパワフルな押し出しを感じさせるヴィンテージP-90トーンのコンビネーションが素晴らしい一本。
こちらボディ内のシリアルスタンプが認められませんが、ポットデイトより生産初年度の56年と判断しております。(※Gibson Shipment Totals, 1937-1979 / Larry Meinersによると初年度のTDNは生産本数23本でございます。)6弦側ショルダーにストラップピンを増設。ピックガードは近年製にリプレイスされております。フレットの形状、エッジバインディングの様子からオリジナルフレットと推測しており、ローフレット～7フレットにかけてのプレーン弦側、クラウン頂点に減りが多少あるものの、比較的高さを残しています。音詰まりなどなく良好に演奏可能なフレットコンディションです。ナット6弦部に欠けがあり、極厳密には6弦0フレットのみ1mm程フラット側ですが、出音に顕著な違和感はございません。ヘッドトップ面に数か所タッチアップの他、ネック根元からヘッドにかけてオーバーラッカーが施されており、良好なネックグリップ、フィンガリングを担保しています。その他細かな打痕、ウェザーチェック等ございますが、経過年数を考慮しますと外観・状態ともにとても安定した個体でございます。
ジャズやブルースは勿論のこと、ファンク、R&B、そして意外にもパワフルなアウトプットはロックなアプローチも十分可能。幅広いジャンルで活躍できるポテンシャルを堅持する当モデル。一見華奢な印象のルックスは実際取り回しも良く、ヴォーカリストの楽器としてもおススメ。実用性抜群なヴィンテージです。その他の詳細や状態などもお気軽にお問い合わせください。
近年製のヒストリックブラウンケースが付属いたします。

Weight: 2.87kg

Top:Laminated Maple
Side:Laminated Maple
Back:Laminated Maple
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Trapeze Bridge
Fingerboard Inlay:Dot inlay
Binding:White
Pick up:P-90