“セミアコ”の代名詞ともいえるGibson ES-335。当モデルはそのバリエーションモデルとして59年に登場したES-345TDです。パラレログラムインレイ、ボディを囲む3層バインディングといったルックスのアップチャージに加え、当初よりヴァリトンスイッチ、ステレオジャックを採用。ヴァリトン回路用のコイルを配置するため、リアピックアップキャビティが広く取られており、それ以前の335に比べると、ボディの響きによりエアー感が付与されている点も特徴的。『Back to the Future』でマーティがJohnny B. Goodeをプレイするシーンは多くのギターキッズを虜にしましたが、実際は魅惑の深海パーティの1955年にはまだ発売前だった等の逸話も話に花を咲かせます。
　全体的に経年なりのクラック、打痕等ございます。ペグはおそらくシャーラー等のボルトブッシュタイプに変更された履歴があるようで、サイドリグ部のビス穴を埋めたのち、現在はアダプターブッシュを使用してゴールドのGibson Deluxe刻印クルーソンタイプに変更されています。PU、ポット、コンデンサ等などはオリジナルを保持しておりますが、現代的な利便性の為、ステレオ仕様はキャンセル、モノラルアウトプットとなっており、その際ピックアップはセンターポジションでフェイズアウトしてしまう為、フロントPUのみマグネットの向きを変えて、位相を揃えております。また伴ってバリトンの利き方がオリジナル状態とは少し異なっております。フレットの減り、使用感は全体的にございますが、現状音詰まりはなく、問題なくプレイしていただく事が可能です。
　所謂ナローピッチ時代のナット幅ですが、ローフレットにおけるネックシェイプの丸みが多少ある為、程よいネックグリップが魅力的な個体です。ロッド調整も効き、現状ネックのコンディションは良好です。非オリジナルのハードケースが付属。

Weight:3.82kg
Body:Laminated Maple
Neck:1pc Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Frets:22
Pickup:Original
Case：Non Original