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銘器Gibson “L-1 Flat Top”。ロバートジョンソンが小脇に抱えたジャケット写真はあまりにも有名で、ブルースを愛し志すギタリストは1度は憧れるGibsonフラットトップの元祖とも言えるギター。しかしながらその製造期間はとても短く、”L-1”は元々はアコースティックアーチトップモデルとして販売されていましたが1926年にフラットトップモデルとして再導入されます。その後は数年おきに仕様変更されながら、最終的には14fジョイントの”L-00”と似た仕様へとマイナーチェンジされ、1937年にはディスコンとなりました。その短い中でもロバートジョンソンが抱える12fジョイントの仕様特徴を持つのは1930年までの約4年間ととても短い期間でした。本器はそんな短期間の”L-1 Flat Top”。シリアルレンジと仕様から1929年製と思われるVintage品。アディロンダックスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、クルーソン3連オープンバックペグ、指板バインディング、ボディトップ&バックマルチプライバインディング、シングルリングロゼッタ、12fジョイント。13.5”ロウアバウトで12fジョイントを持つ最終年となる本器。ブレイス構造も独特なAパターン。小ぶりながらにパワフルで、音量のある乾いた分離のよい響き。低音までよく響き、セピアでセンチメンタルなトーンは、ザ・ブルース。また経年で魅せる貫禄のオリジナルシェイドカラーは、雰囲気抜群です。フィンガーでも反応が良く、小脇に抱えポロンと奏でるひとときがたまりません。ボディトップサウンドホール付近とトップ&バックのエンドブロック付近のヘアラインクラック補修やボディサイドに数箇所見られる小さなヘラインクラック補修が見られますが、いずれも丁寧に補修されています。また過去に他のペグを搭載した痕が見られますが、現在はオリジナルペグが搭載されています(ペグボタンは交換されていますが、経年で良い質感になっています)。また、過去にピックガードを取り付けていた痕が伺え、現在は丁寧に穴埋めされています。サドルが少し幅の広いサイズに加工されています。ピッキングウェアや小傷・軽微な部分塗装なども見られますが、とても良い雰囲気を保った本器。ネックコンディションもよく、またトップコンディションも良好で、弾きやすいアクションをしっかりと保っています。ヘッドのステンシルロゴもしっかりと残っており、見てよし弾いてよしのグッドギアです。今なお語り継がれ多くのミュージシャンを魅了し続けるクロスロードブルース伝説。その傍であり続ける”L-1”。是非お手元で一緒にその時を過ごしてください。取っては交換されていますが、とても珍しいオリジナルハードケースも付属します。その他修理履歴などお気軽にお問い合わせください。

Condition:EX++
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:615.95mm
Case:Original Hard Case