巨匠ジョン・グレーベン作のドレッドノウトモデル。本器はインディアナ州ナッシュビル時代に製作された"D Herringbone Deluxe Jacaranda"。1986年製USED品。ケースの中に手紙(写し)が残されており、製作当時の所有者からの質問へ返答したと思われる返信が記されています。トップには1981年頃に採取したアラスカン・シトカ・スプルースを使用、サイド&バックには1937年に採取されたハカランダを使用。ウォルナットネック、マッカーサーエボニー指板、エボニーブリッジ、ヘリンボーントリム&アバロンロゼッタ、セルロイドピックガード、フライング・バード指板インレイ、ホワイトレディヘッドインレイ。書面の内容と実器の特徴が一致しており、本器について記されていると思われます。書面によると、プリウォーマーチンを改良したスキャロップブレイシングが採用されており、またライニング材には当時色々な試行錯誤をしていた様子で、本器には蛇腹タイプのものではなくソリッドライナーが使用されています。実器を手元に見ても、トップのスプルースはベアクロウの浮き出た杢目の詰まった材で、ハカランダも30年代のマーチンなどと質感の似た柾目材で美しい材が使われています。往年のグレーベンの特徴を大きく反映された本器。色気の漂う貫禄の外観と艶やかなホワイトレディインレイ。ハカランダならではの力強くもくぐもりがなく大きな音量でガランと響いてくれる迫力のドレッドサウンド。フィンガータッチでも快活でサスティンの効いたトーンを魅せてくれます。ネックは45mm幅の少し広めのナット幅ですが、少し強めの指板Rと薄手の"C"シェイプネック。フィンガースタイルには持ってこいのイメージでしょうか。しっかりと弾かれている感じは見られますが、大きなダメージはなく、グッドコンディション。ネックまわりも良好で、弦高も弾きやすいアクションを保っています。ペグが過去に交換されており、現在はGrover102Gが搭載されています。インレイワークも美しい、憧れのグレーベン。人気が高く近年では流通も見られにくくなった本家グレーベンのドレッド・ハカランダモデル。是非、要チェックください。その他の詳細等はお問い合わせ下さい。

Condition:EX++
Top:Solid Alaskan Sitka Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Walnut
Fingerboard:Macassar Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Grover 102G/Gold
Fingerboard Inlay:Birds / MOP
Rosette: Abalone
Binding:Ivoroid&Herringbone
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:45mm
Scale:645mm
Case:Hard Case