現在に至るまでその血脈を残すヤマハを代表するギターとして、数多くの一流アーティストをはじめ、多くのギターファンに愛されてきたLシリーズ。その歴史は遡ること50年前に端を発し、1974年にヤマハカスタムモデルの幕開けとしてスタートします。それまでに発売されていた”FG”シリーズ”FG-1500”・“FG-2000”の上位機種として開発。"L=Luxury(豪華)"を冠にした本シリーズは、時代のミュージックシーンを彩り、数多くのアーティ ストやギターファンに愛され、日本の音楽シーンを支えてきました。そんなLシリーズの記念すべき第1号モデルが”L-31”です。1974年12月の発売後1977年まで製作され、発売開始1年後の1975年に発表されたL四天王"L-51”・"L-52”・"L-53”・"L-54"の足がかりとなった”L”を語る上では外せないカスタムモデルです。本器は、先細ヘッドから変更になった後の1976年製USED品。色気を放つ美しいエゾ松トップ、濃淡に富む美しい柾目杢のハカランダサイド&バック。バックは3ピース構造です。マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ハカランダ天神板、アバロン指板インレイ、アバロンボディトリム、アバロンロゼッタ、ブラックピックガード、TM-50Gゴールドペグ、インナーラベルに書かれるはテリー中本のサイン。ワイドレンジで轟き響く大音量のサウンド。低音から高音まで様々な倍音を含む美しいトーン。掻き鳴らせば怏々しく、爪弾けばペーソスに、様々なサウンドを奏でる稀代の銘器です。後の四天王に比べ、まだ荒々しさと完成度的な若さを覗かせるところも愛嬌があり、逆に第1号機からこのサウンドであったことにテリー中本の非凡さを感じさせられる1本。いくらかの弾き傷や小傷は見られますが、汚らしい印象のものはなく、エグレや割れも見られず良好。ネックコンディションが非常によく、弾きやすいアクションでしっかりとコシの入ったサウンドを轟かせます。日本が誇るギターデザイナー・テリー中本が産み出したヤマハカスタムの幕開けを垣間見れる1本。ヤマハギターを語る上では外せない、コレクタブルなマストアイテムです。お見逃しなく。オリジナルハードケース付属

Condition:EX+++
Top:Solid Ezo Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda/3pcs
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Fingerboard Inlay:Abalone
Rosette:Abalone
Machine Heads:TM-50G / Gold
Pick Guard:Black Colore
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:651mm
Case:Original Hard Case