ラディック社のアトラススタンドはロックの大音量化に合わせて発表されたモデルです。
60年代のフラットベースタイプから『HEAVY DUTY』に移行しだしたものです。

70年代中期以降は蝶ネジも樹脂製に移行して『HERCULES』モデルとなりますが
ATLASは金属製の蝶ねじです。

こちらの個体は特にオススメの70年代中期に平板型レッグからパイプ状に移行したばかりの
独特のカーブのレッグとあらゆる床にフレキシブルなセッティングを可能にしたエンド部が特徴で
なんとも美しい形状です。
後にレッグ先端は大きなラバー製に移行されます。
その前のこの金属製のエンド部のスタンドがサウンドが素晴らしいと本国でも大人気です。
支柱には当時のBlue & Olieveシールも残っています。
ネジ等も全てオリジナルパーツのままと思われ問題なく使用できます。
スタンドといえばセットの中でも脇役的な印象がございますが、そのサウンドへの影響は想像以上のものがございます。
それは1970年代くらいまでのハードウェアやパーツ類はその金属自体の質が現代のものとは基本的に違うと言われています。
金属の質は音の違いに如実に現れます。
高さ調整もかなり広範囲でセティングでき、レッグを狭めてパイプを長くすれば立奏でもスネアが演奏可能です。

＜スペック＞
年代：1970年代中期
シリーズ：Atlrasシリーズ
品番：#1364
高さ調整幅：約50cm〜73cm
（床からアームラバーまで）