Royal Drumsの前身、あの『KRUPA』ドラム入荷しました。
その名前からわかります通り、おそらくGENE KRUPAからネーミングされたものと思われます。
1960年代当時は舶来品の海外ドラムブランドが主流で日本のメーカーが海外ブランドのいわゆるコピーをしていた時期です。

このKRUPAというブランドは1960年代までは元々京都で和太鼓を製作されていた会社が60年代に入り『KRUPA』というブランド名にてドラムセット、スネア を製造開始しました。
1970年代に入り『KRUPA』から『Royal 』に移行されたとのことです。
当時の京都のリズミカ楽器が製造元で全国に卸していたそうです。
こちらのラグ、ストレイナーなどのパーツ形状やシェル形状を見られるとわかりますが、この時代海外のドラムブランドの
コピーから始まり徐々に日本国内メーカーの技術が進化していきました。
ちょうどその頃の貴重なスネアドラムです。

ボトムフープはサウンドを考慮してかブラス製フープに交換されていますがパーツ、打面フープ、ストレイナーまでオリジナルのまま残っています。
使用感はあり、経年変化の為、シェル内側1プライ接着部分に多少の浮きはございますが（画像参照）サウンドへの影響はございません。
KRUPAに関しては製造台数も少なく非常に情報量は少ないですが当時を知る方よりお話を伺いました。

シェルはメイプルプラスおそらくポプラかラワン材の3プライシェルにレインフォースメントを施しています。
KRUPAドラムはスリンガーランドテイストのサウンドでどのスネアも非情に良質なサウンドが得られて現代でも全然使用できる
優れたドラムです。ブラスフープがボトムに装着していることによりよりサステインが豊かになっています。

＜スペック＞
サイズ：14"X5,5"
年代：1960年代
カラー：RED SPARKLE（赤ダイヤ）
シェルマテリアル：メイプル混合材3プライ＆メイプルレインフォースメント
テンション数：8テンション
スナッピー：CANOPUS VINTAGEワイヤー（内面当たり）
ストレイナー：オリジナルKRUPAストレイナースイッチ&バット部
（RADIOKING STRAINERシェイプ）
ラグ：オリジナルKRUPAラグ（RADIOKING LUGシェイプ）
トップフープ：オリジナル KRUPAフランジフープ上下装着
ボトムフープ：60s Ludwig brass hoop
トップヘッド：REMOコーテッドアンバサダー
ボトムヘッド：REMO アンバサダースネアサイド