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シカゴ交響楽団トランペット奏者のジョン・ハグストロム（John Hagstrom）氏の協力により完成したシカゴシリーズ。正統的スタイルと革新的な仕様の融合により、フリーな吹奏感で輝かしさと深みのある音色が特徴です。
C管とB♭管間の同質性が高く持ち替えも容易で、全音域にわたるバランスの良さが高い演奏性を実現します。銘器と呼ばれるビンテージトランペットの研究により得られた新しい知見に基づき、バルブケーシングの見直しと新素材のコルクを採用。これらの新しい仕様によって、従来のシカゴモデルより、より高い反応性や細かい音粒における明確な表現といった、楽器の持つ基本性能が向上しています。

＜従来のモデルからの主な変更点＞
■バルブケーシング
　ビンテージトランペット研究により得られた新しい知見により、バルブケーシングの特定箇所の寸法や肉厚を改良。この改良とライトウエイトピストンの相乗効果により反応が大幅に向上し、細かい音粒のより明確な表現が可能に。
■ウォーターキイコルク
　経時変化しにくいラバーコルクを採用。音のまとまりと共に遠達生と反応が向上。（通常のコルクより圧縮復元性に優れています）
■主管抜差管の形状変更（スクエア形状へ）
　全体の吹奏感と音色のバランスを見直し、「セミスクエア形状」から「スクエア形状」へ変更

＜従来モデルからの継承点＞
【フレンチビード】
　ベルの縁輪部に真円の縁輪を入れてカーリングする一般的な工法に対し、蒲鉾型の縁輪を入れその形状に合わせてカーリングする非常に高度な工法。奏者への音のフィードバックの良さが特徴。
【ボトムシーム】
　ベルを正面から見た時に、継ぎ目が「7時」くらいの方向（下側）にある工法。一枚取りベルの通常の工法。
【ピストン】
　ピストンを肉薄化し、管内径の改良により、快適な吹奏感と音の反応を向上。ピアニッシモ吹奏時の安定感、フォルティッシモでの力強さを兼ね備え、表現の幅が広がりました。

＜YTR-9335CHS仕様＞
調子：B♭
ベル：イエローブラス一枚取りベル 直径123mm
　　　フレンチビード、ボトムシーム
ボア：MLボア
仕上げ：銀メッキ仕上げ
付属マウスピース：スタンダード17B4

【高見信行氏試奏レポート】
楽に楽器を鳴らしたい人におすすめのモデルです。発音もはっきりしています。
■音色　　　明るい【 +--●--+--+--+ 】ダーク
■抵抗感　　　弱い【 ●--+--+--+--+ 】強い
■レスポンス　速い【 +--+--+--●--+ 】重め