ABOUT
「定番」と呼ばれる数あるハイエンドDIであってもその性能に満足できなかった Rupert Neve 氏は、新設計のトランフォーマーを使用した楽器本来の音色と活力をそのまま伝えられるDIボックスの設計に踏み出しました - 調整に次ぐ調整を重ね、完成したのがこの RNDI です。
その低域は豊かで奥行きを感じることができ、高域はとてつもなくクリアで嫌な雑味を一切含みません。開発にあたり最も重視されたポイントは、「ミュージシャンの立場で考え、安心して演奏したくなる、使いたくなるようなDIを目指す」ということでした。
トランスフォーマーは上質な分離感と音楽的に優れた倍音効果、そして奥行きをサウンドに与えます。ローインピーダンス仕様のバランス出力トランスフォーマーは、長いケーブルを使用した場合でも機器間の信号損失を最小限に留めます。このことはライブ会場/スタジオに関わらずとても重要なことで、アンプまで約30メートルもケーブルを引き回した際でも余計な信号の混入を防ぎ、安心して増幅が行えます。また、高い静電容量のケーブルによる高域ロスも防ぐように設計されています。結果として RNDI を使用することで、ケーブルを長距離引き回した環境であっても出力信号のロスを最小限に留めることが可能となるのです。
RNDI のクラスAディスクリートFETアンプは、業界標準の48Vファンタム電源で駆動します(電源はXLR端子からRNDIに送ります)。そして、2MΩ仕様の超ハイインピーダンスの入力によって、様々な楽器をロスなく直接接続することが可能です。そして RNDI のクラスA設計によって、クロスオーバーディストーションは排除され、音楽的に作用する偶数倍音が自然に響きます。特に、2次倍音(オクターブ上)と3次倍音(オクターブ上の5度)の存在感において、絶大な効果を放ちます。これらの倍音成分は、微細ながら音楽的な響きと密接な関係にあり、サウンドに豊かさをもたらします。ディスクリート設計である RNDI は、ICチップやデジタル処理を行うパーツは一切使用せず、音色に悪影響を与える要素を完璧に排除しています。
//SPEC\\
・最大入力レベル
+21 dBu Typical @ インストゥルメントモード
+41.5 dBu、92 Vrms(266 Vp-p)@ スピーカーモード
・最大出力レベル
+11.5dBu @ 最大入力レベル
・入力インピーダンス
2.2 MΩ @ インストゥルメントモード
200 kΩ @ スピーカーモード
・出力インピーダンス
40Ω以下
・周波数特性
±0.25 dB @ 25 Hz~44 kHz
±1 dB @ 12.5 Hz~63 kHz
-3 dBu @ 92 kHz
・ノイズレベル(メインアウトで計測、Un-weighted、22 Hz~22 kHz、150~10 kΩ)
–110 dBu 以下
・THD+N(全高調波歪み率)
0.25% 以下 @ 1 kHz、+20 dBu 入力(第2、第3高調波)
0.015% 以下 @ 1 kHz、-20 dBu 入力(第2、第3高調波)
0.75% 以下 @ 20 Hz、-20 dBu 入力(第2、第3高調波)
・電源
4.5mA @ +48V DC ファンタム電源