過去に日本国内で生産されていたSadowsky Metroline。その他にもTYO、JTシリーズなど、現在でも高い評価を受けている日本製Sadowskyの総責任者が菊地嘉幸氏です。菊地氏は1990年にATELIER Zの立ち上げに関わったのち、93年に同ブランドを後任に託し単身渡米、Sadowsky NYCにてRoger Sadowskyより直接技術を学びました。渡米中にはJohn Suhrからフレットワークに関しての教示も受けており、多種多様なセットアップに対応する技術を身に着けます。帰国後、日本製Sadowskyの総監修を行い、Sadowskyが米国外の活動拠点をドイツに移すまでの20数年間、製作を続けてきました。Kikuchi Guitarsは、それらのギターやベースを製作するのに蓄積した、菊地氏の全ての知識やノウハウを活かした楽器作りを行うために立ち上げられたブランドです。
今回入荷しましたのは、アッシュボディ、メイプル指板を採用したシンプルな仕様の"MV4"になります。
基本的なボディシェイプやフレット数などの仕様はこれまでに製作されてきたCustom Seriesと同様ですが、当モデルはソリッドボディを採用。強くピッキングしてもしっかりと受け止めてくれる剛性の高さを感じる、引き締まった低域と太くハリのあるアタックがご体感頂けます。Kikuchi Guitarsでは最適な楽器の鳴りや演奏時の重量バランスを生み出す為に、ネックの強度を高めてあり、加えてヘッドは厚みを持たせてありますが、ペグにHipshotのUltralightを採用することでヘッド落ちを防ぎ、軽量でありながら優れたバランスを実現しています。ピックアップにはDimazio製のカスタムハムキャンセリングピックアップを、プリアンプにはオリジナルプリアンプを搭載。菊地氏の理想とするトーンを出力します。
アッシュメイプル仕様のベースらしい乾いたパンチのあるトーンが感じられる当機。
アッシュボディのベースでありながら、総重量約3.65kgと非常に軽量に仕上がっており、過去の国産Metrolineシリーズを彷彿とさせます。どっしりとしたボトムとパリンと鳴る乾いたアタックが心地良く、Funk系のフレーズやスラップが映えるサウンドで、1弦12フレット上で約1.5mm、4弦で約2.1mmのローアクションからなる高いプレイアビリティによる恩恵もあり、非常にストレスフリーに演奏をお楽しみ頂けます。ローアクションでありながらも音詰まりや鳴りが悪いということも全く無く、John Suhr直伝のフレットワークの精度の高さが伺えます。
軽量、ローアクション、ハイクオリティサウンドでありながらこのプライスは驚異的と言える仕上がりです。
是非お試しくださいませ!
//SPEC//
Body : Solid Ash
Neck : Maple / Thin Matte Nitro Finish
Nut Width:37mm
Fingerboard : Maple 12"(305R)
Fret : 22F DHP24H
Scale : 864mm / 34"
Body Finish : Poly
Bridge : Hipshot 20mm Spacing
Tuner : Hipshot License Ultra-Light
Pickups : DiMarzio 4HC in 60’s Locations
Preamp:Kikuchi Guitars Original Preamp
Controls:Master Volume / Pickup Balancer / Passive Roll Off Tone (w/Pull Switch for Preamp Bypass) / Treble/Bass Boost
Case : Original Semi Hard Case