ABOUT
API社は1968年に創業したレコーディングスタジオ向けの製品に特化したアメリカの老舗ブランドです。ミキシングコンソールのコンピュータ化やオートメーションといった、現在では標準ともいえる機能を初めて世に送り出し、プラスティックフェーダーやディスクリートオペアンプ、入出力トランスと次々とオリジナルパーツを開発、その品質は現在でも高い評価を得ています。日本でも一世を風靡したこのAPIコンソールは、各モジュール自体がアウトボードプロセッサーとして重宝され、通称「ランチボックス」に装着してスタジオワークに用いられるなど、 時代を超えたサウンドキャラクターが人気でした。そして近年そのAPIが新たな一歩を踏み出し、往年のモジュールタイプのプロセッサーはもちろん、アウトボードタイプも数多くリリースされております。
TranZformer LLXは、api独自のEQとブースト(プリアンプ)回路を、コンパクトなエフェクター・サイズで実現しました。ペダル・ボードに収まるサイズと、標準的な9V(~18V)電源で動作するように設計されています。
EQはベース用にチューニングされた3つの周波数(100Hz、400Hz、2kHz)で、それぞれ+/-15dBのブースト/カットが行えます。さらに2kHzはピーク/シェルビングが切り替えられるのも、ラック機さながらの機能と言えます。
さらに、ゲイン・ステージは「CLEAN BOOST」から「OVER DRIVE」モードに切り替えることができます。「CLEAN BOOST」では非常にクリアな音量アップ、そして「OVER DRIVE」では入力オペアンプをドライブした唯一無二の「apiドライブ・トーン」が得られます。-20dBのパッドも搭載していますので、入力信号の大きさによってドライブ具合と出力のバランスを調整できます。
apiの大型コンソールにも搭載されている2510オペアンプと、2520のエレメンツ(オンボード搭載)、そしてapi製出力カスタム・トランスの織り成す「APIサウンド」をコンパクトサイズで実現した、待望の楽器用プロダクトです。ギター/ベースどちらにも対応し、素晴らしい「apiサウンド」が得られます。
GTRと比較してコントロール可能な周波数の値が示す通り若干低いレンジのEQがコントロールが可能です。EQフラットで繋いだ印象は若干のクリアさが出るもののバイパス時と大きな音の違いはありません。ベース本体のアウトプットレンジがローエンドに寄ったベースのダイナミックな低音もしっかりと受け止め、EQでまとめ上げてアンプへ送り出してくれている感触が持てます。特にパッシブベースとの相性が良く、PBやTBなどのハムバッカー系のベースとのマッチングが良く感じますので、音圧を引き締めたい方に特にオススメです。
OUTPUT PADを-20dBに入れGAINで音量を持ち上げるだけでもサウンドに艶が加わりますので正にクリーンブースター!な使い方から、EQで楽器のポイントに狙った補正的使い方、OVERDRIVEの馴染む歪みがサウンドキャラクターに彩りを与えてくれます。
楽器の美味しいレンジをしっかり残しながらポイントを突いてくれる頼もしいEQです!
・api2510オペアンプ&2520のエレメンツ(オンボード搭載)
・api独自の出力トランス
・±15dBのゲインを持つ3バンドEQ
・OpAmpオーバードライブ回路
・40dBのゲイン
・-20 dB出力パッド
・バッファード・バイパス