2000年製Historic Collection 1959 Les Paul Standard Agedが入荷です。
前年に40周年記念モデルとして大きな評価がされたヒストリックレスポール。
トップカーヴィング、ヘッド形状、薄いバインディング、ネックジョイント部の他、各ハードウェアの配置なども見直され、バックのチェリーカラーには50年代と同じ手法であるアニリンダイによる着色を採用。
Historic Collectionのブラッシュアップに心血を傾けてきたエドウィン・ウィルソン氏監修のもと、大幅なアップデートが加えられたスペックです。
加えて当モデルは、エドウィンと共にCustom Shop設立に携わり、そのペインティング技術の高さに名高いトムマーフィー氏によるハンドエイジングが施されたモデルです。
当時一旦はGibsonを離れ地元でリペア工房を立ち上げていた氏ですが、ヴィンテージギターをレストアする際に生まれたテクニックが大きな反響を呼んでいました。
オリジナルバーストを仰望し、リイシューモデルへの期待度が高まる当時の市場のニーズにより、Gibson製として初のエイジドモデルが登場することとなりました。
角度やライティングによってしっかりと”動き”が感じられるバランスの良い杢。
ボディサイドにかけて板目に取られた木目には所々フレックも混じり、情報量の多いトップだけでも全く見飽きることがありません。
淡くチェリーがフェイドしたカラーリングは、エルボー側とサーキット側のアシンメトリーもまたリアルな雰囲気を醸し出しており、アニリンダイの退行と共にこれからの経年が非常に楽しみです。
良質な材が評価の高いこの時期のモデル。
マホガニーバックは導管が恐ろしく均一に美しく詰まった、見るからに一級品で、レスポールらしく大きく板目に取られた木目がワイルドに映え、トップに負けず劣らず見ごたえのあるマテリアルでございます。
材のバリューに加え、この時期に特徴的な導管に薄く馴染んだラッカー塗装、そして名匠トム・マーフィーによる渾身のウェザーチェックの表現。
近年評価の高まりが著しい当モデル特有の質感を、存分にお楽しみいただける大変魅力的な個体でございます。
まさにLes Paulらしい太く甘いサウンドは、”コツコツ”とした粒立ちが大きくも艶やかな音像と、20年の経年故か低音が研がれた印象の枯れた質感を併せ持っており、ピッキングに対する独特の跳ね返りをもって弾け出てくるグッドトーンです。
近年のヒストリックの様な開放感、クリアさとは異なるものの、非常に音楽的なレンジの絞り方がされたリイシューモデルが目指すべき”ヴィンテージトーン”の一つの方向性を感じさせるサウンドです。
エイジドモデルという事もあり、外観の使用感は判断が難しいところですが、細かなスレや小傷などの軽い物の他、使用に伴うダメージはさほど感じられず、経年を考慮すると比較的クリーンな印象。雰囲気を損なう著しいダメージは一切なく良好なコンディションです。
フレットには僅かな減りが感じられる部分も多少ございますが、擦り合わせ作業がされた履歴も無いようで十分な高さが残っており、現状でも音詰まりなどはございません。
ロッドの調整にも問題はなく、良いネックコンディションです。
タグ類、オリジナルハードケースが付属。
次の世代のヴィンテージたりうる貫禄を感じさせる、2000年製R9。是非ご検討下さい。
Weight:4.15kg
Body:Maple Top/Mahogany Back
Neck:1piece Mahogany Neck (Long Tenon)
Fingerboard:Rosewood
Frets:22
Pickup:57Classic
Brigde:ABR-1
Control:2vol,2Tone,PU selector