・ クラシックなテープエコーユニットとほぼ同じ帯域幅を持ち、アンプのインプットの前段でもアンプのエフェクトループに接続しても使用できます。
・ ノイズリダクションを搭載していないため、エコーの減衰を極限までナチュラルにキープすることができます。
・ ダイレクトシグナルパスが短く設計されており、フィルタリングのないアナログアンプで構成されています。
・ 入力レベルが許容最大値を上回らなければ音色の歪みや音痩せはありません。
・ エコーシグナルは、極端な設定でも干渉のない状態を可能にするフィルタリングで調整されています。
このディレイは、歪ませたトーンでも支障なく動作するように特別に設計されています。これは、ディレイエフェクトで見られる不具合に対する最も重要なアプリケーションで、このペダルは歪みの前段でも後段でも使用することが可能です。もちろん、エコー帯域幅やリピート音の形成に関して要求があまり厳しくないクリーンサウンドにおいては、さらに良い状態で機能します。そのトーンは、最初のクリティカル・リフレクションと、それがどのように減衰をリピートするかということに細心の注意を払って丁寧にチューニングされています。
DBDは、コンパクトなサイズのシャーシ(幅 69mm x 長さ 111mm x 高さ 50mm)にベーシックなディレイ機能を備えています。Delay Time、Delay Level、Repeat コントロールで構成されており、ヴィンテージのテープ・エコーのようなアンビエント・ディレイとして機能するように設計されました。設定も簡単で、ディレイタイムの設定の重要度が高くないように敢えて設計されています。ディレイタイムが 120ms以上の設定のときにディレイタイムが拍もしくは拍の倍数設定になるケースがありますが、良いサウンドを作り出すために必ずしもその設定にする必要はありません。
多くの点において、オイルドラム、テープ、金属糸、アナログ BBD やデジタルといったディレイメディア自体がどれかということは重要ではなく、最終的なサウンドはディレイメディアの限界とその効果を生み出すのに必要となる周辺回路によって常に設定されます。Mad Professor では、コンパクトで安定性が高く、妥当なディレイタイムを備え、回路の限界の重要性がそこまで高くないデジタル設計をセレクトしました。結果として、ディレイメディアの確定的な制限をあまり考慮せずに、設定したい帯域幅と歪みレベルで周辺回路を設定することができます。
アナログ形式の同様の回路は、製造するには過度に高価になります。しかも同じ性能を得るには、ビンテージパーツとしてしか入手できない最高の BBD チップの3~4個が必要で、ペダルのサイズは現在のサイズの約3倍でなければなりません。