稀少価値が高く近年では価格高騰が目立ち、出回る事も減ってきたオリジナルヘリンボーン期のラストイヤーとなる1946年製 000-28 Herringbone。トップに杢目の詰まったシトカスプルース、サイド&バックはストレートグレインが美しいハカランダが採用されています。マホガニーネック、エボニー指板、リプレイスエボニーブリッジ、ロングサドル、ハカランダ化粧板、オリジナルベッコウセルピックガード、ヘリンボーントリム、アイボロイドバインディング、ジグザグバックストリップ、スチールTバーロッド、ノンスキャロップド・エックスブレイシング、スモールメイプルブリッジプレート、ペグは60年代のスクエアノブのGrover Sta-Titeへリプレイス。エンドピン上部にテイルピースマウント痕がありますが、綺麗に埋木処理されています。トップセンターシームの部分的なクラックリペア、ボディーサイドのエンドピン両サイドにクラックリペア、ブリッジ交換に伴うボディーサイド&バック、ヘッド突板、ネックのリフィニッシュを施されていますが、それからの経年もあり雰囲気をそこなう感じではありません。トップは風合いを損なわない程度の薄がけのオーバースプレーが見られます。ブリッジサイドと指板エンド部にはクラック補修跡がありますがあまり目立たないレベルです。バックはノークラック。コシの強い、OOOサイズとは思えぬパンチ感とボリューム感が魅力で、線の太い伸びやかでクリスピーな質感をもち、柔らかなタッチからガツンと弾いた時の追従性はヴィンテージ品ならではないでしょうか。過去にネックリセット、フレット交換などネック周りのメンテナンスも行き届いており、きれいなストレートネックでローポジションからハイポジションまで操作性抜群の状態です。サドルマージンも充分な高さを確保しているエキパートセッティングで今後の心配もございません。ネックは握り応えのあるやや厚みを感じるネックでナット幅は約43mmの扱いやすいネックです。長年弾き込まれた貫禄あるルックスと共にしっかり行き届いたセットアップでまだまだ現役でお使い頂けるビンテージマーチンです。これだけの経年が進んだ木でしか出せない、まさしくビンテージサウンドを生み出す個体で、詰まり、曇りを感じさせない密度のある低域、クリーンでブライトな高域と、スカっと抜けるサウンドが魅力です。価値の高さは言うまでもなく、プレイヤビリティーとトーンが素晴らしく、シンプルな外観ながら裏切られることの無いウッディーヴォイスがこのギターの魅力を堪能していただける爽快な響きの一本です。ビンテージマーチンの中でも価値の高いオリジナルヘリンボーン期の出物は非常に少なく価格が高騰しています。ぜひお早めにご検討ください。近年物Martin Hard Case付属
Condition:EX
Top:Solid Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Grover Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:Ivoroid&Herringbone
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42.9mm
Scale:632.5mm
Case:Hard Case