Steve Klein。50年もの間、ギター業界のトップを走り続ける一人の偉大なルシアーでもあり設計者です。独創的なデザインの一つ一つは人間工学的理論に基づき設計され、発明家的思考でストレスなどが解消されています。しかしそれは彼のアイディアのみで生み出したものではなく、長年築き上げた一流のアーティストとのコミュニケーションなどから得たトライ&エラーから構築されたもので、その一つ一つは実から得たものです。その一つ一つが革新的で先を行く彼のデザインや構造理念がギター業界に与えた影響は計り知れません。現在、KleinギターはSteve Klein氏とその設計を完全に具現化できる熟練ビルダーのSteven Kauffman氏のパートナーシップで製作されています。カフマン氏の技術の高さはクライン氏がパートナーシップとして選んだというだけでも言うまでもないでしょう。天才的な技術の高さでクライン氏の頭脳を具現化しています。本器は2018年に製作された作品。トップ構造はエックスブレイシングと双璧をなすカーシャブレイシング、蜘蛛の巣状に貼り巡らせたクラインギター唯一のスタイル。"426"という約17インチのボトム幅を持つミディアムサイズのモデルで、トップに杢目の詰まったレッドウッド、サイド&バック&ネックは極上のフレームメイプルを採用、マッカーサーエボニー指板、ジリコーテブリッジ、セパレートサドル、ゴトーペグ、ウッド&パールロゼッタ、クリアピックガード、アバロン&ウッドバインディング、0フレット。爪弾き第一声、まず耳にしたことのない音色に包まれます。ボディー全体のバイブレーションで独特のレンジ感を持ち、コンプレッションの効いた音色。一聴ハイポジションになるにつれ、音がタイトになっていくような想像と全く逆でポジションを上げる毎に音像が膨らみ延びていく感覚は不思議としか言いようがありません。これまでのどのギターにも値しないアイデンティティーにはこの楽器にはあります。扱う木材、デザイン、音色。すべてが個性的ですが、ただの奇抜なギターとはワケが違い、そのすべてが綺麗に混ざり、高い水準で完成されています。ボディートップとバックにわずか小さな打痕が数か所、薄い擦り傷のみで殆ど使用感も薄い極上のコンディション。中古でも見かけることは稀で日本においてもなかなか流通することがありません。現在のレート、オーダー額を考えると見逃せない一本でしょう。お早めに。
Condition:EX+++
Top:Solid Redwood
Side:Solid Flamed Maple
Back:Solid Flamed Maple
Neck:Flamed Maple
Fingerboard:Macassar Ebony
Bridge:Ziricote
Machine Head:Gotoh 510/Gold
Fingerboard Inlay:none
Rosette:Pearl&Wood
Binding:Abalone&Wood
Pick Guard:Clear
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:647.7mm
Case:Original Hard Case