ルシアー、Tony Klassen(トニー・クラッセン)がハンドメイドで製作するブランド"ARK NEW ERA"。屈指のラーソンフリークでもある彼が作るギターは拘りの度合いが違い、細やかな箇所まで再現度高く製作しています。本器は30年代に存在していたブランドで実際に製造されていたモデルを再現した”Model-K”。2010年代製USED品です。アディロンダックスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、1ピースマホガニーネック、ローズウッド指板&ブリッジ、エイジドオープンバックペグ、ドット指板インレイ、ファイヤーストライプパターンピックガード、ホワイトバインディング、ラダーブレイシング。バンジョーやアコースティックギターの製造を行い、1930年代の黄金期に活躍したブランド"Recording King"。グレッチなどのブランドでも製造を行っていましたが多くはギブソンのカラマズー工場で製造されており、現代では知る人ぞ知るブランドです。本器はその時代に製造されていたギターを再現したモデル。30年代を象徴するファイヤーストライプパターンのピックガード、胴の下部幅の大きい丸みのあるボディシェイプ、この時期ならではの厚みのあるVシェイプネック。ヘッドにはクラウン(王冠)マークが入れられており、キングである事を暗喩した洒落の効いたルックスへと仕上げられています。ボディサイズとしてはL-1やL-00のような比較的小柄なサイズ感。ボディ下部の幅が広いためサイズ感以上のふくよかな響きを得ることが出来ています。丸みのあるボディは抱えやすさにも一役買っており、構えた際に身体に馴染むような感覚を覚えます。30年代のギター特有の厚みのあるVシェイプネック。現代のVシェイプよりも厚みのあるグリップで、ややテーパーの付いた、ローポジションでは厚すぎず、ハイポジションに向かうと厚みの増える握り応えのあるネックグリップ。癖のある握り心地ですが一度ハマってしまうと他のネックでは物足りなくなるほどの個性を持っています。アディロントップ特有の大きく振動するような躍動感あるサウンドが非常に魅力的。特に低音部分ではバウンドするような感覚を覚え、タッチレスポンスの良さを体感できます。マホガニーらしいドライで爽やかな響きをも持ち合わせており、ラダーブレイシング特有のカラッとした空気感を含んだサウンドも持ち味。厚みや質量のあるネックだからこそか輪郭の強さや線の太いサウンド、オールドやヴィンテージを弾いた際に感じられる特徴を備えています。ストロークやリードプレイ、それこそブルースをはじめ歌モノと相性の良さそうなサウンド。幅広く扱える1本です。極薄いピックでの弾きキズや極薄い当てキズなどの薄い使用感こそ見られますが、全体を通してキレイなコンディションをキープされている本器。弦高やネックコンディション、フレット残りなどの演奏性の面も充分に良好な状態を保たれておりプレイコンディション良好な1本です。古き良き時代へ思いを馳せ、敬意を持って製造されたギター。ラーソンブランドをはじめ、拘り度合い高く製作するルシアーメイドの1本。その拘り度合いの高さ、クオリティを是非お手元でご体感下さいませ。
汎用ハードケース付属。
Condition:EX++
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:Aged OpenBack/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots(MOP)
Rosette:White
Binding:White
Pick Guard:Fire-Stripe
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:633mm
Case:Hard Case