ミシガン州在住のルシアー、マイケル・J・フランクス。ギターの神様エリッククラプトンのギターを作ったことで有名なウェイン・ヘンダーソンと共同でギター製作をしたこともある実力派のルシアーです。一人で製作しているため年間10数本の製作本数のみ。アメリカでは高評価を得ており、現地のミュージシャンからは人気を集めています。ギター製作を行うことも多いルシアーですが、ウクレレも製作しており本器はそのうちの1本。ハミングバード(ハチドリ)を象ったインレイをヘッドに施されたテナーウクレレの"14T Hummingbird Tenor Ukelele Sitka Spruce Jacaranda"。2021年製USED品。シトカスプルーストップ、ハカランダサイドバック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、ウェーバリーギアペグ、パール&アバロンオリジナル指板インレイ、アバロントリム、アイボロイドバインディング。第一印象でまず目を引くのはヘッドから指板にかけての緻密なインレイ。ハチドリだけでなく花のインレイも施されており花の蜜を主食とするハチドリの生活模様が浮かんでくるような生き生きとした装飾です。何より色合いの違う貝を使って彩色豊かに表現している点は賛辞を贈るしかありません。ヘッドに目が行きがちですが、ボディの装飾にもアバロンが施されておりゴージャスなルックス。木材自体も目の詰まったキレイな杢目、良質な材を使用しており自然な豪華さを演出しています。太めでボリューミーな出音が特徴的な本器。ハカランダ材の抜けの良さやスプルースのファットな音色が上手く融合されておりハイレベルな音色です。滑らかなトーンで響き、音が綺麗に繋がる感覚。音の立ち上がりにも優れ非常にバランスの良い音色に仕上がっています。ネックグリップ自体も薄すぎなく程よい肉付きに仕上げられた丸みのあるネック。手のひら全体でしっかりとグリップすることができ、安定した演奏をサポートすることが出来ます。ボディに極薄いクロスでの拭き跡のようなモノが見られますが、製造時に付くようなレベルのもので新品と見紛うほどキレイな状態の本器。ネックコンディションも非常に良好と演奏面抜群の1本です。中々国内で出回ることのない、ルシアーが作る上質なウクレレ。眺めて良し、弾いて良しの2点揃った1本です。この機会に是非チェックして下さい。
ジョイント:14F/トータル:19F
-
Condition:EX+++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Weaverly Open Back
Rosette:Abalone B&W
Binding:Abalone B&W&Ivoroid
Pick up:none
Nut width:36mm
Scale:434mm
Case:Hard Case