ウクレレのビンテージ市場においては最も高い評価といっても過言ではないマーティン製ウクレレ。1915年の製造よりハワイから遠く離れたアメリカ本土でハワイアンブームを支え続けた一級ブランド。1833年からのギター製造で磨き上げられた技術で製造初期より高いクオリティーを誇っています。本器はその仕様から1922年から1923年頃に製造されたとみられるSTYLE 3 Taropatch。8弦イコールと定義付けされるタロパッチですが、タロパッチスタイルという独自のボディーシェイプで4弦仕様もオーダーが可能でした(4弦では殆どウクレレのため、オーダーは極めて少なく8弦=タロパッチとなった事実があります。)。ヴィンテージマーティンの中でもハーブオオタ氏の使用やその作りやデザイン性の高さから群を抜いた高い人気と評価を誇るスタイル3仕様です。オリジナルスタイル3タロパッチの製造は極めて少なく1916年の製造開始より販売開始は1917年。後に製造されたのは1927年まで。(1934年に1本のみ製造された記録あり)、レプリカモデルを除いて製造されたオリジナルはわずか総数173本のみです。その中でも本器は1922年から1923年に製造されたとみられる1品。1922年は9本、1923年は8本と極めて少なくそれぞれの年に一桁本数しか作られていません。オールマホガニーボディー、エボニー指板、マホガニーブリッジ、重複白黒タインロゼッタ、ボディートップエンドアイボロイドオーナメント、指板センター白黒ライン、ブラックエボニープライ象牙ナット、白黒ボディートリム、アイボロイドバインディング。ブリッジにはそれぞれの溝にニコイチで弦を括り付け弦をひっかけます。バックバインディングがわずか浮いた状態での修正跡などはありますが古い時代に固められており、使用には問題ありません。経年による全体的なラッカーチェックなどや多少の小傷は見られますが、ボディー割れなど大きなダメージはなくとても良いコンディションをキープ。ボディー面には古い時期に極薄くオーバーラッカーが施されていますが、風合いもとても良く素晴らしい状態をキープしています。
ジョイント:12F/トータル:17F
Condition:EX+++
Top:Solid Mahogany
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Mahogany
Machine Head:Original Grover Spring-loaded /ivoroid buttons
Fingerboard Inlay:Diamond Square Style-3
Rosette:Black&White
Binding:Ivoroid
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:39mm
Scale:378mm
Case:Chip Board Case