1942年よりJ-45と共にナチュラルカラーモデルとして登場したJ-50。ボブディランやジェイムステイラーなどレジェンドと呼ばれるアーティストも愛用していた事もあり、J-45と共に名器と謳われるモデルです。本機は1952年に製造された1本。スプルーストップ、マホガニーサイドバック、ハカランダ指板&ブリッジ、マホガニーネック、オリジナルフレット、ノンテーパードヘッド、モダンロゴ、トップベリーブリッジ、1955年までに採用されていたスキャロップドXブレイシング仕様、ロングサドル仕様に最終19Fはこの時代を象徴する仕様。53年頃にはロングサドルからショートサドルへ、55年頃にはスキャロップの廃止やラージピックガード、最終Fが20Fへと変更されていくためこれ以降とは一線を画す仕様です。チューナーは近年の同型2ラインのKLUSONに交換、ピックガードはべっ甲柄の同形状のものへと変更されています。この時代のものでしか出し得ない独特の空気感を含んだファットなボイス、軽いタッチでも響くようなレスポンスに大きく揺れるような躍動感あるサウンド。軽快かつドライでウッディな音色が開放的に広がり、音に包まれるような響き。トップのピックガード内側にピックガードクラック跡とサウンドホール横6弦側からブリッジ横にかけてのクラック跡、サウンドホール付近には木部の露出を防ぐため塗装のタッチアップの跡が見られますが、段差も目立たないほどキレイに修正されています。ネックヒールにはストラップピンをマウント。クラックリペアなど手を施されていますが、レベルの高い楽器として使用するために必要な修理を施している内容です。全体を通して当時の風合いを保っており、プレイコンディションも良くフレット残りもまだまだあるため演奏性良好な1本。この年代ならではのファットで大きな音色に説得力のあるサウンド。ライブにレコーディングに、しっかりと活躍できる貫禄ある1本です。現在では珍しいブラックのオリジナルハードケース付属。
Condition:EX
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson Deluxe 3Per Plate/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black 1Ring
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:None
Nut width:42.5mm
Scale:628.65mm
Case:Original Hard Case