ギブソンフラットトップの顔とも呼べる機種、J-45の1953年製。人気の高い五十年代前期の一台です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、オリジナルベッコウセルピックガード、オリジナル三連ノーラインクルーソンぺグ、シングルリングロゼッタ、19フレットトータル、スキャロップブレイシング。オリジナルフレット、オリジナルナットサドル、この年代あたりから色合いは中央の明るい部分がグッと広がり、全体的に明るい印象のサンバーストへ移行してゆきますが、まだ50年代初頭のダークなサンバーストの風合いです。五十年代前期の良いところを隅々まで堪能していただけそうな気分が上向くサウンドでファットで荒削りの音が最高にこの時代のギブソンらしく、音量もかなりタップリとしています。ピックガード部分のクラック修正、トップセンターシームに沿った剥がれ修正はありますが目立った段差や開きなどはなく、風合いを損なわず修正されており影響はありません。使用に伴う小キズは確認できますが、経年を踏まえると全体的にとても程度が良く、塗膜もしっかり残っており、ネックまわりやボディを含めプレイコンディションも大変良好です。1955年頃からは20フレットトータルになったり、ナミダ型のスモールガードからラージピックガードへ変わり、シンプルな様相が一転して華やかで目立つようになりますが、スキャロップブレイシングによる空気感豊かなサウンドは1950年代中期頃までの物でしか味わえません。ブーミーな低音と軽やかさを合わせ持つエネルギッシュな鳴り方の一本。プレイアビリティが高く、オリジナルをキープした上での実践使用可能なプレイアビリティーの高さは驚愕です。この時代の物は日本国内はもちろん、米国でも非常に人気があり、高騰を見せているうえ良い個体がなかなか出てこなくなりました。ストローク一振りで良さをわかって頂ける1本です。近年汎用ハードケース付属。その他の詳細もお気軽にお問い合わせ下さい。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Black&White
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:628.65mm
Case:Hard Case