かつての御三家ギルド。1952年、ニューヨーク・エピフォン時代の職人達により産声を上げたギルド・ギター。多くのミュージシャンと契約をし、いつの時代にもギルド・ギターは表舞台で活躍していました。しかしながら、激動の歴史を歩みながら生産拠点を転々とし、流通が不安定な時期もあって時代の流れとともにその名声も名残を薄めつつありました。しかし、残されている楽器は当時の名声の片鱗を秘め、また新生ギルドも誕生し新たな歩みを始めてます。本器は、ドレッドノートモデルの"D-50NT"。1973年製USED品。スプルーストップ、ローズウッドサイド&バック、エボニー指板&ブリッジ、ブラックピックガード、オリジナルのシャーラーロトマチックペグからGotoh製の高級ロトマチック510に交換、ネジ穴は埋め補修が施されています。ノンスキャロップブレイシング。重厚かつ切れのあるこれぞギルドサウンド。マーチンとギブソンの中間と例えられる音色で、明瞭でキレイな立ち上がりと、荒々しい無骨なパンチを持ち合わせます。本器もしっかりと弾き込まれており上々な反応をしてくれます。頑丈なつくりも有名で、手に取ったときのズッシリ来る重みが心地よかったりします。前オーナーにより、L.R.Baggs社の最上位ピックアップ"Anthem"を後付け搭載。アンダーサドル+トゥルーマイクのMIX仕様でナチュラルなラインアウトが求められ実践向きの1本です。ピックガードの内側上面指板エンドからサウンドホールにかけての約1ｃｍほどにピックガードクラック修正跡あり。小さなもので修正もされているため使用には全く問題ありません。サウンドホール周りの弾き傷、指板とネックのジョイント面の全体的な塗装チェッキングなどは若干見られますが、上記以外の割れなどもなくとても綺麗なコンディションがキープされています。ネックコンディションもストレートで大変良好、弾きやすくセットアップされており即実践で使用できます。黄金期とも言えるこの年代のギルドは本当に男らしく無骨で無愛想なサウンドで、他の楽器では出ないサウンドの魅力に溢れています。50年近く経った個体ですが、旬の輝きを感じます。こちらも貴重な当時のロゴ入りオリジナルハードケース付属。

Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gotoh 510
Fingerboard Inlay:Dot
Rosette:Black&White
Binding:Black&White
Pick Guard:Black
Pick up:L.R.Baggs Anthem
Nut width:42.5mm
Scale:650mm
Case:Original Hard Case