戦前の雰囲気を残した四十年代のJ-45。戦前の仕様とテイストを残しながらも新たな試みが試され始める年式です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、三連クルーソンペグ、テーパーヘッド、オリジナルピックガード、3プライロゼッタ、シングルバインディング、スキャロップド・エックスブレイシング。やや丸みを帯びていますが戦前のような無骨さは消え、洗練されてきたネックシェイプな手の平の馴染みが良いです。私達が見慣れているアッパーベリーブリッジは1949年頃から採用されたスタイルとなります。ペグは一度別タイプへ交換された後がありますが、綺麗な修正が施されていて見た目の違和感は少ないです。今はストリングシャフトにメッキが無い三連クルーソンが載っています。指板のローポジションに指板の面を合わせる埋木修正が入っているおかげでスムースに運指できます。ネック・プレイコンディションももちろん良好です。ブリッジプレート交換、膝に乗る側のサイド板のくびれ付近にクラックリペアがありますが、七十歳にもなるギターだと思えば想定内です。味わい深く、ハードなストロークでも潰れない太いビンテージトーンで音量大。ギッシリとした一音ずつの濃密さがありますが、これは五十年代以降の個体ではなかなか出会えない感触です。最近ではさらに人気が高まっていますので相場が高騰しており、触れられる機会も減ってきました。その他の詳細もお気軽にお問い合わせください。

Condition:EX++

Top:Solid Spruce

Side:Solid Mahogany

Back:Solid Mahogany

Neck:Mahogany

Fingerboard:Jacaranda

Bridge:Jacaranda

Machine Heads:Kluson 3on plate

Rosette:White&Black

Binding:White

Pick Guard:Tortoise Color

Pick up:none

Nut width:44mm

Scale:628.65mm

Case:Hard Case