幅広い活躍の場とキャリアを持つ実力派ブルース/フュージョンギタリスト、ロベン・フォード。卓越した技術に洗練されたフィーリング…その実、硬派なブルースを根底に感じさせるプレイスタイルはコアなファンの憧れを色褪せさせず、今なおそのムーブには注目が集まります。
80年代のフジゲン製Fender Japan ”Esprit”にルーツを持つ当モデル。G社セミアコの対抗馬として開発・量産がされたEspritですが一定の生産本数の後、販売数は低下傾向に。そんな中このモデルに目を付けたのがロベン・フォードでした。まさにFender Custom Shop設立の時節、”ロベンフォードモデル"として再ローンチされるという数奇な生い立ちを持つモデルです。（なおエンドース終了に伴い、現在のモデル名はEspritに回帰）
<メイプルトップ&ソリッドバック >,<メイプルトップ&チェンバードバック>,<スプルーストップ&チェンバードバック>の3パターンが存在する当モデル。本器は最も由来にオリジナルなスプルーストップモデル、2001年製デニス・カルスカによるマスタービルド Robben Ford Ultra SPです。バック材はアルダーorマホガニー、ネック材に関してもマホネックorメイプルネック等のバリエーションがございますが、今回の1本はアルダーチェンバードバックに3ピースメイプルネックを採用。ネックのメイプルは上品なフレイム材やセンターの材にはバーズアイも出ており、非常に上質なものが使われていることが見て取れます。専属ビルダーとしてグレッグ・フェスラーによる製作が代表的な”Robben Ford”ですが、その後期には当時アシスタントとしてデニスが既に携わっていたことで知られます。家具職人というバックボーン、評価の高い木工技術は、ある意味最もFenderらしくない本器の構造において至極納得の取り合わせと言えるでしょう。
3対3のペグ配置がされたアングルドヘッド、3ピースメイプルネックはセットネック方式のジョイント、上位モデル然としたエボニー指板とブロックポジション、シンメトリーなカーブドトップボディには2ハムバッカー、ストップテールピース、4ノブのコントロールと、Fenderでは異色のルックスとウッドマテリアル・ハードウェアの配置。勿論チェンバード構造による甘い空気感や倍音感、豊かなサスティーンが魅力。しかし一見の想像とは裏腹にもFenderらしい立ち上がりの良さ歯切れの心地よい明快さも併せ持っており、唯一無二のサウンドキャラクターながらバーサタイルな側面が完成度の高さを感じさせるプロダクトです。
こちら2001年製と既に20年が経つ個体ですが、経年を鑑みると比較的綺麗なコンディション。細かなスレ、小さな小傷の他に顕著に目立つ傷がなく、ゴールドハードウェアも多少のくすみを除けばしっかりと輝きを保っております。フレットもほとんど使用感を感じさせず良好なネックコンディション。オリジナルハードケースが付属、認定書が欠品。ぜひご検討ください。

Condition:EX++
Top:Spruce
Back:Alder
Neck:3piece Maple
Fingerboard:Ebony
Fingerboard Inlay:Pearl Split Block
Bridge:Tune-O-Matic Style
Machine Head:Rotomatic Type
Pick up:Seymour Duncan 59 / JB
Nut width:43.5mm
Scale:628.65 mm
Control:2vol,2Tone,PU selector,Coil Tap
Weight:3.85kg
Case:Original Hard Case