ギブソン社初のスクエアショルダ型アコースティックギターとして1960年に発売されたハミングバード。J-45と比べて倍音を多く含んだ音色はハニートーンと形容され、美しく描かれたハチドリの鮮やかなピックガードが有名。ビンテージ市場の中でもハミングバードは極めて評価が高く、近年高騰モデルの筆頭ともなっており、定番の人気機種です。このギターは初年度の1960年から1961年にかけて製造された極めて初期のモデル。ネックブロックには60年レンジのRシリアルがマウントされ、ラベルとヘッド裏には61年の番数が若いシリアルが刻印されており、時期を跨って製造された事が伺えます。赤みが強い63年後期以降のものとは異なり、淡くフェードしたダークチェリーのサンバーストが特徴です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、60年代初期のみ使用される光沢セラミックアジャスタブルサドル、チューナーは現行クルーソンの同型へリプレイス、クラウンヘッドインレイ、ダブルパラレログラム指板インレイ、オリジナルピックガード、ノンスキャロップブレイシング、60年代初期仕様の薄型ネックです。ナット幅約43ミリのレギュラーネック、ヘッド角17度、フルスケール。同年期J45に比べワイドな広がりをみせ、ズンと立ち上がる満足な箱鳴り。ミュート感がありながらも基音が太く伸び、他弦とセパレートされた倍音。コンプ感があり、パーカッシブで唯一無二のまとまりをもったこの時代のお手本のようなサウンドです。かつ大味にはならず繊細なタッチにも許容を持つ秀逸な特徴を持った個体。トップブリッジやや1弦側からボトム方向にかけてヘアラインの細いクラック修正跡、その他はほどほどの小傷とウェザーチェックが見られる程度見られる程度で素晴らしいコンディションをキープしています。ピックガードのハチドリの絵も綺麗に残っています。ネックは綺麗にストレート、抜群のプレイコンディションもキープ。今後の使用面でも安心度が高い状態です。汎用ハードケース付属。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Gold
Fingerboard Inlay:Double Parallelograms
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:645mm
Case:Hard Case