日本を代表するベテラン製作家、"黒澤澄雄"氏の後継者である"黒澤哲郎"氏の作品。スペインでマリアノ・テサーノス、テオドロ・ペレスに師事し、グラナダの名工アントニオ・マリンの工房で塗装技術を学ぶなど、本場スペインの製法を身の上にして伝統に則ったギターを生み出します。海外からの評価も高く、国内でもトップクラスの製作家のひとりと言えます。本器は高級モデル"Granvia"。2018年製USED品です。ドイツ松単板表板、中南米ローズウッド単板側&裏板、黒檀指板、ローズウッド駒、ゴトー製ゴールドペグ、ラティスブレイシング、エレベーテッド(レイズド)フィンガーボード、セラック塗装、弦長650mm。トップ全体が振動しきっていると肌で感じることができるボリューム感。タッチの感覚がそのまま前に飛び出してくるような伝達の良さで、もたつきも無く輪郭もハッキリとした出音です。低音は濁りのないハリのあるウォームな響き、高音は粒立ち良く弾け出るようなクリアなトーンを響かせ均整の取れた伸びやかなサウンドが魅力の1本です。通常モデルよりジョイント箇所から指板エンドまでの指板位置が高く設計されたエレベーテッド(レイズド)フィンガーボードは弦に触れる距離が短くなり、オールポジションでのギャップのないスムーズな演奏性を実現。現代的な楽曲でのテクニカルなプレイスタイルにも幅広く対応できるモデルです。サウンドホール周りに見られる細かな演奏キズやブリッジ1弦下部の弦飛びによる打痕、その他表面的な擦り傷など見られしっかりと使われてきた様子がうかがえます。全体的にやや艶感がございますが、割れなどの大きな修理歴はなくグッドコンディションが保たれた本器。やや低めな弦高設定でトラディショナルなスタイルに限らず、ポップやジャズアレンジ、ボサノヴァなどジャンルの壁を超えて扱えるバーサタイルな1本。本場の味を感じる良質な国産クラシックギター。是非お手元でご体感ください。ハードケースが付属します。
表板:ドイツ松
側板:中南米ローズウッド
裏板:中南米ローズウッド
指板:黒檀
下駒:ローズウッド
指板幅:51mm
弦長:650mm
ハードケース付属