日本が誇る愛媛の名工"塩﨑雅亮"氏の元でギター製作を学びその後、1997年に熊本の地にて独立。自身のブランド"Kaoru Guitar"を完全ハンドメイドにて製作する中島馨氏。これまで石川鷹彦氏や渡辺香津美氏など超一流ミュージシャンがいち早くそのポテンシャルを認め愛用した事はあまりにも有名です。ただ氏のギターは製作本数も極めて少なく市場に出る事は極稀で極めて入手が困難な国内ルシアーの一人と言えるでしょう。ギターそのものの姿も店頭でお見かけしたという方も少ないのではないでしょうか。本器は名器と謳われるドレッドノートスタイルの"RUSH the blood”。近年2021年製極上USED品です。Mark Whitebookと並ぶ伝説のギター製作家David Russell Youngからのインスパイアも感じられる名器です。その一つ一つが最高級でハイレベル。サウンド面、木工面、塗装面、あらゆる角度からの研究の深さを感じます。古くは塩﨑氏から学んだ高い技術を活かし、レジェンドの名作からインスパイアも受けながらそれをご自身のスタイルへと昇華され、築きあげられた中島氏の努力を感じざるを得ません。ドレッドノートシェイプをベースにレッドシダートップ、端正な柾目杢のローズウッドサイド&バック(ピースバック)、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ダイアモンドスクエアーパール指板インレイ、20Fポイントにはネイムインレイ処理が施されていましたがブロックのパールインレイにチューン済み。メイプルバインディング、グリーンとブラックのウッドラインにエンド側にアクセントのあるデザインを用いたアバロンロゼッタ、ブラック&ウッドトリム、べっ甲柄ピックガード、シャーラー製ゴールドカラーボディーエボニーノブロトマチックチューナー。ブレイシング構造はノンスキャロップドXブレイシング、スクエアーロッド仕様です。美しく面取りが施されたボディーはとても丁寧な仕上げで滑らかな抱え心地。ドレッドノートボディーのごつごつ感がなく、サイズ以上に抱えやすく感じる事ができます。シダートップの良さが余すことなく抽出されており、滑らかでシルキーな音像でドレッドノートの面積だけが纏う事が出来る広いレンジ感を持ち合わせながらも、粗がなくローからハイレンジまできめ細かく、ポジショニングをかえてもバラツキのない演奏が可能です。弱いタッチでも倍音が折り重なる反応の良さ。力強いストロークでは横に広がり、独特のコンプレッション感を持ち合わせながらまとまるサウンドで許容の深さとレンジの深さを体感出来ます。ネイム部分のお手入れはありますが、その他はほとんど使用感のない美品で写真で写りにくいわずかな線キズや目を凝らしてようやくわかる程度の小傷程度。ネックも綺麗なストレートをキープしており、プレイコンディションも素晴らしく良好で弾きやすいアクションを完璧に保っています。中島馨氏の作品というだけでも極めて流通が少ないお品ですが、さらに2021年製近年品というのは見逃せません。中々お目に掛かれるお品ではありませんのでぜひお早めに。ハードケース付属です。
Condition:EX+++
Top:Solid Ceder
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood 3P
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Schaller Gold
Fingerboard Inlay:Diamond Square Block pearl
Rosette:Abalone/Wood
Binding:Maple
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:645mm
Case:Hard Case